平成21年度は、in vivoでの低出力超音波パルスの肝再生促進に対する有効性を調べるために、実際の臨床における肝部分切除と同様な病態の動物モデルと考えられるマウス70%部分肝切除モデルに対して低出力超音波パルス照射し、免疫組織学的検査およびreal time PCRで低出力超音波パルスの効果により、HGF等いくつかの肝増殖因子の変化が生じることを確認した。平成22年度は、in vivoで同様の動物モデルを用いて(1)肝切除後の肝再生率、(2)肝機能、(3)肝細胞の増殖能、(4)肝再生増殖因子の発現4項目を中心に検討した。低出力超音波パルス照射群の方が、残肝臓重量は増大する傾向にありHGF等いくつかの肝増殖因子が増強されていたが、有意差は認めなかったため、今後実験群数を増やすことで、有意差が生じるか解析、検討をすすめている。
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