我々は胸腔ドレナージユニットの気泡体積を光学的に測定し肺のエアリーク量を非侵襲的に定量モニタリングする技術を開発した.医工学実験とヒツジ肺瘻モデルにより誤差6%以内の精度を得た.本年度に特許として認められた.本技術は、(1)単純な構造で、(2)患者に対して非侵襲的に測定でき、(3)経時的追跡が可能で、(4)リユース可能な機器である点が特徴である.肺エアリーク量をモニタリングすることで、(1) 医師は主観的判断から脱却し科学的・客観的な病態判断と治療選択が可能となる、(2) 疾患別や重症度別による病態の相違が把握できる(3) 新しい治療戦略を提起できる意義がある.
|