研究概要 |
FIBRIGELを用いた伸縮性コラーゲンシートを作成し気腫肺にラッピングさせることにより,肺コンプライアンスの改善と気流の維持が可能であるかを評価した. FIBRIGELの加熱により収縮率66%のゲル状の弱伸縮性のシートが作成された.テストランクおよび摘出肺を用いたEx vivoでの評価において, FIBRIGELは小さめのラッピングほど換気量, flowともに増加し,ラッピング枚数を増量するほど圧, flowともに増加することが示唆された.右開胸によるIn vivoでの評価では圧,換気量, flowともに変化は見られなかった.経時的な呼吸生理学的評価および病理学的な評価は行えていない.
|