研究課題
1、医師主導臨床試験として「切除不能進行再発非小細胞肺癌に対する自己樹状細胞腫瘍内注入療法と既存抗癌治療との併用療法の臨床研究」実施計画書を作成した。現在、自己樹状細胞の投与方法、さらに宿主の制御性T細胞の状態による効果の違いがあるとの見地から、まずは肺癌組織における上記宿主の状態を検討する前臨床研究を先行している。2、免疫獲得におけるメカニズム解明を目的として、当院にある腫瘍切除検体100例を用いて免疫染色にてFOXP3、CD3+腫瘍浸潤性T細胞を測定した。腫瘍内FOXP3発現ならびにFOXP3陽性腫瘍浸潤性T細胞(Tregs)集積程度は生存に関与する傾向を認めた。現在、酵素結合免疫吸着法にてTGF-beta1、インターフェロンガンマ、インターロイキン10、インターロイキン12p70、血管内皮増殖因子の発現を測定し、上記サイトカインの発現も同時に測定し、それらにおける相関関係に関しても検討を試みる。3、腫瘍免疫の獲得には宿主の状態の把握が重要である。免疫に関与するものにリンパ節の状態がある。肺癌切除例928例を対象として、そのリンパ節転移個数ならびに郭清個数と予後に対する検討を行いJournal of Thoracic Oncology 2011に掲載された。
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Eur J Cardiothorac Surg
巻: (Epub ahead of print)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22398463
J Thorac Oncol
巻: 6 ページ: 1865-1871
http://www.tokyo-med.ac.jp/surg1/about/research.html