プリオンに効果的な現実的滅菌法を確立するため、異常プリオンタンパク質(PrP^<Sc>)のin vitro増幅系として注目されるProtein Misfolding Cyclic Amplification(PMCA)法を用いてプリオン滅菌法の効果を評価する方法を検討した。まずPrP^<Sc>の定量的解析を可能にする実験系を構築した。この系を用いてプリオン滅菌法の効果について検討したところ、市販のアルカリ洗剤と熱処理(オートクレーブ処理)を組み合わせた複合的な滅菌法が非常に効果的であり、その感染価の低下はおよそ7log以上であった。
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