脳虚血の原因となる頸動脈病変に注目し、細胞修復因子、動脈硬化促進因子として知られるLectin-like low density lipoprotein receptor 1(LOX1)の発現、薬物送達の指標としての有用性を明らかにすることを目的とした。研究の第一段階としてラット頚動脈プラークモデルを用いて頸動脈病変におけるLOX1の発現動態を明らかにした。次に第二段階としてこの発現をtargetとしたliposomal drugのdrug delivery systemを構築すべく、塩酸ファスジルを内包したliposomal drugの表面を抗LOX1抗体で修飾し経静脈的に投与を行った。頸動脈病変でのliposomal drugの集積を組織学的に確認し、targeting drug deliveryによりプラーク形成の抑制効果が有意に高まった
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