研究概要 |
背景と目的:Curcuminの抗腫瘍効果の機序の1つとしてNF-κB活性の抑制が挙げられるが、このNF-κB活性の抑制はTemozolomideへの耐性にかかわるMGMT蛋白の発現を抑制すると報告されている。これらの事実を基に、TemozolomideにCurcuminを併用することでより効果的な悪性グリオーマの新たな治療法を開発する。 研究の成果:Curcumin,temozolomideそれぞれのグリオーマに対する効果、反応を以下の項目について検討した。 (1)cell viability assayにてグリオーマ細胞に対する抗腫瘍効果を検討。(2)DNA flowcytometoryでcell cycleを検討。(3)DNA flowcytometory、Hoechst染色、TUNEL染色にてアポトーシスを評価。(4)acridine orange facs解析、GFP-LC3 dots assay、LC3B抗体を用いたWestern blotting・免疫染色にてオートファジーを評価。5)NF-kBの発現をWestern blotting、免疫染色にて検討。(6)MGMTの発現をWestern blotting、免疫染色で検討。本年度の研究結果の意義:各項目は前年度同様のものもあるが、Curcuminアナログ、autophagy inhibitorを用いたグリオーマに対する効果、反応を検証しており、今後、研究を進めていく上で重要なデータとなる。
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