海馬CA1領域における神経再生誘導を踏まえ、他領域にも同様の誘導が可能か検討を行った。今回線条体、視床をターゲットとし虚血モデル作成を行った。線条体、視床領域の安定的神経細胞死を観察するため海馬CA1と同様の方法で虚血モデル作成を開始した。しかしながら6分間全脳虚血ならびに低血圧負荷での遅発性神経細胞死は安定的な評価に至らなかった。このことから更なる虚血時間の延長および血圧コントロールを再設定し観察を行った。同領域は海馬神経細胞死よりも神経細胞死のための負荷が必要であり、選択的細胞死と個体生存の観点から課題が残った。
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