慶應義塾大学医学部脳神経外科でグリオーマ検体を元に樹立された既にcell line化されたGlioma cancer stemのpropertyを持つ細胞集団であるhG008細胞からRNAを抽出した。343ng/μ1の濃度でRNAを抽出の後SMART cDNA library construction kit(TAKARA)を使用し、RNA1μgから逆転写、LD PCRを行ってcDNAを合成した。合成したcDNAをSfi I digestのうえCHROMA SPIN-400カラムを通した後、予めSfi IでdigestしたIRESを持つことにより蛍光蛋白RFPと同時に発現することのできるpMX改変ベクターにligation、大腸菌DH10BにエレクトロポレーションでcDNAを導入しcDNA libraryを作製した。導入した大腸菌は一度LB培地で増殖の後、plasmidとして生成した。生成されたplasmidを大腸菌に導入、LB培地でクローンを形成させ、その内32個をpick upし、Sfi Iでdigestして導入サンプルのsequenceを行い32クローン中30クローンで有意な配列が導入されている事を確認した。以上平成21年中の研究成果としてクローニングを開始するために必要不可欠である、増殖因子のcacdidateとなる遺伝子を組み込んだlibraryであるpMX改変ベクターを完成させ、その評価を行った。
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