Equivalent crossrelaxation rate imaging(ECRI)では腫瘍組織と周囲の組織(骨/脂肪/筋肉)とで有意に異なる値を示した。ECRIでは自由水プロトンの影響を受けないため、皮下や筋肉内への腫瘍性の浸潤の有無が明瞭に描出されるため、軟部肉腫に対しての切除縁の設定を術前に把握することが容易となる。 乳癌においてECR-19は線維化を反映して高い値を呈することが報告され、本研究でもDFSPやデスモイドなどの線維性腫瘍はECR-19が他の腫瘍よりも有意に高い値を呈した。この研究では軟部肉腫のECRが様々な腫瘍特性を示していることが示唆された。
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