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2009 年度 実績報告書

アストログリアの境界膜に特異的なGFPマウスの確立と脊髄損傷の新規治療戦略の探索

研究課題

研究課題/領域番号 21791398
研究機関岡山大学

研究代表者

米澤 朋子  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (30304299)

キーワード脊髄損傷 / アストログリア
研究概要

脊髄損傷においてアストログリアは損傷領域の周囲にグリア境界膜を形成する.最近,グリア境界膜は損傷の修復過程で重要な役割を担う可能性が指摘されている.しかしグリア境界膜の解析系は少ない.そこで本研究ではアストログリアのみが緑色蛍光タンパク質を発現するトランスジェニックマウスを確立し,さらに,境界膜を形成するアストログリアを単離して,遺伝子発現解析や脊髄損傷モデルを用いて境界膜の働きを解析することを目的としている.本年度は,境界膜のアストログリア特異的に緑色蛍光タンパク質を発現するトランスジェニックマウスの確立,脊髄損傷モデルを用いた境界膜形成期の確認と脊髄組織からのアストログリアの単離,単離したアストログリアの境界膜形成の維持や機能を解析できるin vitro実験系の確立を目指した.トランスジェニックマウスについては作成中である.また脊髄損傷モデルを用いた境界膜形成期の確認を詳しく行ったところ,脊髄損傷モデルにおいて損傷周囲のみならず損傷から離れた領域においても境界膜が炎症細胞浸潤の抑制効果を発揮していることを示唆するデータを得て,この成果を報告した(in press).また,in vitro系の確立においては脳由来のアストログリアを含め検討中である.大脳から単離前のアストログリアを用いた実験において,グリア境界膜の細胞外マトリックス成分のひとつであるIV型コラーゲンが境界膜周辺のアストログリアの遺伝子発現の制御に重要であると示唆するデータを得て,この成果を報告した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Type IV collagen induces expression of thrombospondin-1 that is mediated by integrin α1β1 in astrocytes2010

    • 著者名/発表者名
      Tomoko Yonezawa
    • 雑誌名

      GLIA 58

      ページ: 755 767

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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