血管内皮前駆細胞移植は、脊髄損傷急性期に反応性アストロサイトの産生と脊髄の機能改善を促進し、さらにNotchの下流シグナルであるHes5の発現を増加させた。これらの反応はJagged1をノックアウトした血管内皮前駆細胞の移植では認められなかった。さらにJagged1+/+血管内皮前駆細胞はJagged1-/-血管内皮前駆細胞に比べ、血管新生の促進だけでなく、異常血管の安定化にも寄与していた。このように、血管内皮前駆細胞はNotchシグナルを介したグリア産生の促進や血管新生の調節によって損傷脊髄の修復を促進することが明らかとなった。
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