イミダゾリン受容体刺激薬のリルメニジンを脳内に投与に伴う迷走神経刺激はハロセン-アドレナリン不整脈の抑制に関与するが、そのメカニズムを検討したところ、それに関与する細胞内因子としては百日咳毒素感受性G蛋白質、phosphatidylinositol 3-kinase、Akt (protein kinase B)、glycogen synthase kinase 3、mitochondrial permeability transition pore(ミトコンドリア遷移性透過孔)、さらには内因性NOであることを示した。さらに、迷走神経刺激伴い、Akt、glycogen synthase kinase 3・のリン酸化が有意に増加しており、これらの蛋白のリン酸化が抗不整脈作用をもたらすことを示した。
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