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2011 年度 実績報告書

レミフェンタニル急性耐性形成の分子メカニズム解析

研究課題

研究課題/領域番号 21791453
研究機関長崎大学

研究代表者

高田 正史  長崎大学, 大学病院, 助教 (00404244)

キーワードレミフェンタニル / 急性耐性 / リサイクル機構 / 二量体 / 共焦点レーザ顕微鏡 / FRET / ケタミン / オピオイド
研究概要

ケタミンはレミフェンタニルの急性耐性形成に予防効果を有するとされる。ケタミンがレミフェンタニル刺激によるμORならびにμ-δORの細胞内動態に与える影響を調査するため、二量体化受容体の脱感作、受容体細胞内移行の可視化実験を行い、レミフェンタニル単独の効果と比較した。
まず、クローン化μORとδ-オピオイド受容体(δOR)のC末に黄色蛍光蛋白(Venus)と青色蛍光蛋白(Cerulean)をそれぞれ連結し、BHK cellに発現させた。これを共焦点レーザで観察し、Fluorescence Resonance Energy Transferにより受容体二量体化の有無について検討し、レミフェンタニル刺激後のinternalization、あるいはrecyclingされたμORとδORについても同様に二量体化について解析した。レミフェンタニル(10nM、100nM、1μM)で30分間刺激したのち、さらに30分後、180分後にμORならびにμ-δORのinternalizaionについて解析した。前述の細胞をS(+)-ケタミン(10μM、30μM、100μM)で10分間刺激した後、レミフェンタニル(10nM、100nM、1μM)で30分同時に刺激した。その30分後にμORのinternalizaion、180分後にrecyclingを解析した。
その結果、S(+)-ケタミンの同時投与により、各濃度のレミフェンタニルによるμORのinternalizationは抑制された。また、100nMのレミフェンタニルによりinternalizaionされたμORは、S(+)-ケタミンの同時投与によりrecyclingが促進された。
以上の結果は、レミフェンタニル急性耐性形成時におけるケタミンの予防効果にμORのinternalization/recycling機i構が関与している可能性を示唆した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 徐放性オキシコドン導入時の嘔気・嘔吐における患者リスク因子の検討2011

    • 著者名/発表者名
      有吉貴美代, 高田正史, ら
    • 雑誌名

      長崎県病薬会誌

      巻: 90 ページ: 54

  • [学会発表] 結膜充血および流涙を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛発作(Short-lasting Unilateral Neuralgiform headache attacks with Conjunctival injection and Tearing : SUNCT)を呈した下垂体腫瘍の一例2011

    • 著者名/発表者名
      高田正史、北條美能留、上園保仁, ら
    • 学会等名
      第16回日本緩和医療学会学術大会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2011-07-30
  • [学会発表] 「若年者」、「非喫煙者」は徐放性オキシコドン導入後の嘔気・嘔吐において患者リスク因子となりうる2011

    • 著者名/発表者名
      龍恵美、高田正史, ら
    • 学会等名
      第16回日本緩和医療学会学術大会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2011-07-29

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公開日: 2013-06-26  

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