シミュレーターを利用した各種教育プログラムの展開と情報収集 下記のようなプログラムを展開した。アンケートを実施し、同時に一部プログラムでは参加者のcompetencyを評価することでニーズを検討した(結果をEuroanaesthesia2009で発表)。また、日々の臨床においても、手技の標準化を意識し、エコー下での神経ブロックやCV穿刺を中心に訓練方法を検討している。 ・院内講習会:BLS・AED講習会(各月)、CV講習会(年3回) ・麻酔科医対象気道確保講習会(AMCA-General、Surgical、Fiber)計5回(LiSAで報告) ・蘇生関連講習会:BLS、ACLS、ICLS計5回 ・麻酔科後期研修医 急変時対応訓練(competency2年分を評価・集計。日本麻酔科学会総会に発表予定) ・手術室緊急時対応訓練(臨床現場での問題点を抽出し、解決策を模索。日本麻酔科学会総会に発表予定) 指導者養成プログラム企画の一環で、Danish Institute for Medical Simulation(DIMS)指導者養成講習会に参加DIMSは、デンマーク厚生労働省とコペンハーゲン市が設立したシミュレーションセンターで、彼らのシミュレーション教育活動は院内、国内に留まることなく、諸外国(特にドイツ、イギリス)と共同で教育コース、指導者養成コースを開催し、教育普及に貢献していることで注目されている。 今回、本学で麻酔関連シミュレーション教育に携わる同僚スタッフと、DIMSでの指導者養成講習会に参加し、そのbackboneとなっている心理学的知見を踏まえた教育手法の実践を学んだ。この教育に関する方法論は、シミュレーションに留まらず、日頃臨床現場での若手医師教育に直ちに応用可能と実感できるものであった。 講習会終了後は一日意見交換を行い、今後も協力関係を継続維持することで一致した。
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