研究課題
若手研究(B)
吸入麻酔薬は、意識の消失とともに不随運動、嘔吐、心拍数以上などを併発する。この不随運動発生メカニズムの解析による神経ネットワークにおける麻酔機序の解明を目的とした。本研究は大脳基底核の入力部である線条体での不随運動に関する情報処理異常に起因すると考え、主にホールセルパッチクランプ法にて線条体投射ニューロンの電気整理学的変化を記録分析した結果、一過性に大脳皮質からの興奮性入力が増加すると同時に、線条体では抑制性入力がより強く抑制されることで、線条体神経回路が興奮状態に傾くことを明らかとなった。線条体での不均衡抑制がセボフルラン麻酔導入時にみられる興奮期の発生の一つのメカニズムと考えられる。
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臨床麻酔
巻: (In Press)
日本臨床麻酔学会誌
巻: Vol, 31 ページ: 5411-5412
巻: 35 ページ: 81-87