研究概要 |
膀胱全摘除術後の尿路変向術として,回腸新膀胱造設術が広く行われるようになってきた.男性においては比較的成績は良好であるものの,女性ではhypercontinenceなど様々な合併症が生じやすいといわれており,新膀胱造設術の選択に慎重にならざるを得ないのが現状である.本研究では,効率よい排尿方法について検討し,女性に対する回腸新膀胱造設術の術式確立を目指すことを目的として、U字回腸新膀胱に対し,術後3か月毎にウロダイナミクススタディを施行し,新膀胱容量,コンプライアンスの経時的変化を検討するという方法で解析を進めている。 H21年度の計画 1.膀胱癌にて尿路変向術を施行する際,積極的に新膀胱造設術を行う. <研究の成果>現在,女性に対する膀胱全摘除術後の尿路変向術として回腸新膀胱造設術を積極的に施行しており,症例を順次蓄積中である. 2.術後3,6,9,12か月にウロダイナミクススタディを施行し,新膀胱容量,コンプライアンスの経時的変化を検討する <研究の成果>現在症例を重ねるに従い,検査も順次施行しており,今後も継続する予定である. 3.排尿時の形態の変化をMRIにて評価する. <研究の成果>今後も継続の予定である.
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