研究課題
若手研究(B)
過活動膀胱に対する従来の主たる治療標的は膀胱排尿筋肉のアセチルコリン受容体であり抗コリン薬が主たる治療薬であるが、その効果には限界がある。最近使用され、従来治療法に抵抗性の過活動膀胱に対して有効性が報告されているのが、ボツリヌス毒素(以下BTX)である。当初、BTXの有効性はムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断して筋肉の収縮を抑える作用によると考えられてきたが、近年、過活動膀胱に対しての新しい標的として求心性神経伝達機構が提唱されており、BTXにも求心性伝達機構の遮断作用の存在を疑わせるデータが集まりつつある。本研究では、そうした作用機序を支持するデータを集積するための準備段階の研究を行い、若干の知見を得た。
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