研究概要 |
我々は、以前にcDNAマイクロアレイを用いたホルモン不応性前立腺癌の遺伝子発現プロファイルの解析を行っており、その解析技術を習得している。(Tamura. K et al. Molecular Features of Hormone-Refractory Prostate Cancer Cells by Genome-Wide Gene-Expression Profiles.Cancer Res.Jun 1;67(11):5117-5125,2007.)その際、前立腺癌の悪性度に関わる可能性のあるいくつかの候補遺伝子を得ている。 今回は、さらにAR陰性前立腺癌細胞に絞り込んで、cDNAマイクロアレイ解析を行なうことにより、PSAとは独立したバイオマーカーや新規治療法につながる分子標的の同定を目的として研究を行なっている。 まず、3次元細胞培養下で増殖したAR陰性前立腺癌細胞とコントロールであるAR陽性前立腺癌細胞をそれぞれ採取したのちに、total RNAを抽出して、マイクロアレイ受託会社にRNAサンプルを送付した。そしてcDNAマイクロアレイを行い、AR陰性前立腺癌細胞とAR陽性前立腺癌細胞の遺伝子発現プロファイルの作製をおこなった。 現在、遺伝子発現プロファイルの解析中である。
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