研究課題
若手研究(B)
一般臨床の場において、主に降圧剤として利用されるアンギオテンシンII受容体拮抗剤(以下ARB)は我々の検討において、ある特定の腎癌細胞株において、増殖作用を有することが示された。その原因、過程を解明していき、実際の臨床に還元できる治療法につながる結果を出すことを本研究の目的とした。検討結果において、ARBは癌細胞、正常細胞ともに低酸素下において細胞保護作用があり、増殖性の亢進している癌組織内ではこの作用が過剰発現し、癌増殖をもたらしていると考えられた。