研究課題
Colony stimulating factor-1 (Csf1)の突然変異を持つop/opマウスを導入した。当初の予定では半年ほどで必要な頭数(wild-type, op/opマウス各30匹程度)まで繁殖する計画であったが、op/opは抵抗力が低く、出産頭数も少ない点、および母マウスが全く営巣・授乳行動をしないなど、予想外の繁殖の困難性を認めたため、徐々に繁殖・研究に移行しつつある状況である。Op/opマウスのgenotypingのため、尻尾より抽出したDNAのCsf1変異領域を含むPCRを行い、制限酵素によるPCR産物の断片化をゲル電気泳動にて確認した。また繁殖の間、正確なgenotypingのために、TaqMan(R) probeを用いたSNP typing assayの技術を応用したプライマー・TaqMan(R) probeの設計を行い、簡便なgeno typing環境を構築できた。8週齢雄のop/opマウス1(N=42頭)および野生型(+/+)マウスに対し、結石モデルマウスの手法を用いて、80mg/kgのグリオキシル酸をまずは6日間連日腹腔内投与し腎検体を採取した。結石形成の同定は、Pizzolato染色(シュウ酸カルシウム結石染色)で行い、結石形成量の比較は、偏光顕微鏡画像をもとに画像定量解析ソフトウェア(Image Pro Plus(R))を用いて定量化した。腎のマクロファージの同定はマウスMφ染色(F4/80染色)により行った。この結果、6日目wild-typeおよびop/opに結石形成を認めるものの、op/opの方が有意ではないが結石形成量が多く、また腎内での結晶分布に際が出るものと思われた。
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