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2010 年度 実績報告書

蓄尿による伸展に対する膀胱平滑筋の興奮性の変化と過活動膀胱におけるその影響

研究課題

研究課題/領域番号 21791521
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

矢内 良昌  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (40468252)

キーワード膀胱平滑筋 / 進展刺激 / 細胞内電位記録 / 過活動膀胱 / 活動電位
研究概要

膀胱の排尿機能は末梢、中枢の神経路を介して複雑に制御されている。過活動膀胱において、この制御のどこに不具合が生じることが原因となりうるのか不明な点も多い。蓄尿相で膀胱壁が徐々に進展され、その程度によって膀胱平滑筋の興奮の発生や伝播に変化が生じるのか、またそれが、過活動膀胱など機能障害に陥った膀胱では傾向が異なるのか、を調べることを目的とした。モデル動物において、正常膀胱から採取した膀胱平滑筋標本に蓄尿時に受けるような生理的な速度での進展刺激を加えていきつつ、細胞内電位記録を行って、この活動電位の発生が進展によって変化を受けるか否かを検討した。
細胞内電位記録法は微少ガラス電極を細胞内に刺入することで膜電位を計測するため、物理的に収縮する平滑筋細胞などでは計測が容易ではない。これまで平滑筋細胞の電位変化を記録するためチャンバー内での標本の固定方法を工夫することでこれを行ってきた。進展刺激を加えるため標本を進展すると細胞の位置が微妙に変位するため持続的に記録をとることがさらに困難となる。このためWortmanninを使用し平滑筋自体の自発収縮を抑えるなど工夫をしている。しかしやはり伸展時の変化を経時的に記録することは達成されていない。固定して経時的な伸展を加えない時点での標本では微妙な進展度合いにより活動電位の発生頻度にある程度傾向があるため、進展されていくと活動電位の発生頻度が上昇し、場合によっては蓄尿により興奮性が高まっている可能性も想像しており、今後さらに固定方法を工夫することで進展刺激による膀胱の興奮性の変化について考察する必要がある。また等尺性張力測定を応用することも検討する。また過活動膀胱での興奮性の変化についても検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 膀胱排尿筋収縮とNO2010

    • 著者名/発表者名
      矢内良昌、佐々木昌一、窪田泰江、橋谷光、郡健二郎
    • 雑誌名

      排尿障害プラクティス

      巻: Vol.18 No.2 ページ: 31-37

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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