パクリタキセル(以下TXL)は卵巣癌をはじめ、婦人科悪性腫瘍に対して広く使用されている抗悪性腫瘍剤であるが、呼吸困難や紅潮などの過敏症(以下HSR)治療に苦慮することがある。動物実験においてTXLのHXRにはsubstancepやCGRPなど田Pなどの神経伝達物質が関連し、ヒスタミンはHSR発症に因果関係が低いことを証明した。TXL投与によるSubstance PやCGRP血中濃度の変化をTXL投与前および投与紛後に採血により測定し、HXR発症との関連について検討を行った。HXR発症群においてSubstancePやCGRP血清濃度は上昇している傾向を認めたが、有意差は認めなかった。
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