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2009 年度 実績報告書

NKT細胞のアジュバント効果を応用したAPS制御の為の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21791572
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

鈴木 元晴  埼玉医科大学, 医学部, 助教 (50406443)

キーワード免疫 / 自己免疫疾患 / 樹状細胞 / NKT細胞
研究概要

健常人末梢血単核球よりVα24 invariant NKT(iNKT)細胞を高速自動セルソーター使用して精製分離した。さらにCD4+CD8β-(CD4)およびCD4-CD8β-(double negative:DN)の2つのサブセットに分離し、それぞれの細胞株を樹立した。一方、末梢血単核球よりCD14モノサイトを磁気分離し、これにIL-4,GM-CSFを加えることにより、モノサイトDCを誘導した。モノサイトDCに、種々のToll様受容体アゴニストあるいは細菌を加え、IL-12/23産生を評価したところ、大腸菌と結核死菌を加えた場合にIL-23産生が誘導されることが明らかとなった。この条件に、iNKT細胞由来の液性因子を加えた解析により、iNKT細胞由来の液性因子は、DCにおけるIL-12産生を促進してIL-23産生を抑制することが明らかとなった。iNKT細胞の産生するTヘルパー(Th)サイトカインに対する中和抗体、およびリコンビナントサイトカインを用いた解析では、iNKT細胞由来のIFN-γ,IL-4,IL-13のそれぞれが相乗効果を示すことによりDCにおけるIL-12産生を増大させることが明らかとなった。一方、IL-4,IL-10,IL-13は、IFN-γによって誘導されるIL-23産生を著しく抑制することが明らかとなった。Th細胞共培養系においては、iNKT細胞を活性化することにより、メモリーTh細胞におけるIL-17産生が著しく抑制されることが明らかとなった。以上より、iNKT細胞はDCにおけるIL-12/23バランスを制御することにより、APSの成因に深く関与することが示唆されているTh17応答を抑制することが明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] NKT細胞のアジュバント効果と抗腫瘍免疫応答への応用2010

    • 著者名/発表者名
      成田弥生
    • 雑誌名

      Cytometry Research (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Bisphenol A in combination with TNFα selectively induces Th2 cell-promoting dendritic cells in vitro with an estrogen-like activity.2010

    • 著者名/発表者名
      Hongchuan Guo
    • 雑誌名

      Cellular & Molecular Immunology (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cytokine-dependent modification of IL-12p70 and IL-23 balance in dendritic cells by ligand activation of Vα24 invariant natural killer T cells.2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木元晴
    • 雑誌名

      Journal of Immunology 183

      ページ: 201-208

    • 査読あり
  • [学会発表] Modification of IL-12p70 and IL-23 balance in dendritic cells by ligand activation of Valpha24 invariant NKT cells2009

    • 著者名/発表者名
      Motoharu Suzuki
    • 学会等名
      第68回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20091001-20091003

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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