• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

siRNAを利用した子宮体癌治療と分子イメージングによるその効果判定

研究課題

研究課題/領域番号 21791573
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

矢野倉 恵  慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (20433732)

キーワード分子イメージング / CHFR / 子宮体癌 / タキサン製剤
研究概要

【目的】細胞周期関連遺伝子の発現が癌細胞における抗癌剤感受性に影響を与えることが明らかとなってきた。我々は、M期チェックポイント遺伝子CHFRのsiRNAを用いて、子宮体癌細胞株におけるCHFRの発現抑制と各種抗癌剤に対する感受性の変化を検討した。さらに、その際の腫瘍の変化を分子イメージング的手法により解析した。
【方法】CHFR高発現を示した子宮体癌細胞株HEC-1B細胞をヌードマウスの皮下に移植し腫瘍を形成させた。このマウスに対し,パクリタキセル(5mg/kg)の腹腔内投与群(P群)、アテロコラーゲンによるCHFRsiRNA(10μM)の腫瘍への局所投与群(C群)、およびパクリタキセルとCHFRsiRNAの併用群(P+C群)の3群において腫瘍体積の変化を解析した。薬剤投与後12日目の腫瘍を摘出し、腫瘍の細胞増殖能をKi-67染色にて、アポトーシスをTUNEL染色にてそれぞれ解析した。また、分子イメージング的手法を用いて、HEC-1B細胞に導入したGFPの蛍光シグナルを経時的に計測した。
【成績】HEC-1Bをヌードマウスの皮下に移植後、3週間で腫瘍の形成が確認された。その日から各薬剤の投与を開始し、投与開始12日目において皮下腫瘍の体積は、P+C群において最も低く、P群に比し有意に低下していた(p<0.016)。腫瘍の細胞増殖能もP+C群は、P群に比し有意に低下していた(p<0.1)。腫瘍のアポトーシスは、P+C群において最も高く、P群に比し有意に上昇していた(p<0.05)。分子イメージング的手法を用いた計測でも、P+C群はP群に比し著名な蛍光シグナルの減少が確認された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Epigenetics and genetics in endometrial cancer : new carcinogenic mechanisms and relationship with clinical practice2012

    • 著者名/発表者名
      Banno K, Kisu I, Yanokura M, Masuda K, Ueki A, Kobayashi Y, Susumu N, Aoki D
    • 雑誌名

      Epigenomics

      巻: 4 ページ: 147-162

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Endometrial Cancer and Hypermethylation : Regulation of DNA and microRNA by Epigenetics

    • 著者名/発表者名
      Banno K, Kisu I, Yanokura M, Masuda K, Kobayashi Y, Ueki A, Tsuji K, Yamagami W, Nomura H, Susumu N, Aoki D
    • 雑誌名

      Biochemistry Research International

      巻: (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Biomarkers in Endometrial Cancer : Possible clinical applications (Review)

    • 著者名/発表者名
      Banno K, Kisu I, Yanokura M, Tsuji K, Masuda K, Ueki A, Kobayashi Y, Yamagami W, Nomura H, Tominaga E, Susumu N, Aoki D
    • 雑誌名

      Oncology Letters

      巻: (印刷中)

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi