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2012 年度 実績報告書

胚性幹細胞の未分化性を規定する膜タンパク質の機能的ダイナミクスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21791580
研究機関独立行政法人国立成育医療研究センター

研究代表者

三浦 巧  独立行政法人国立成育医療研究センター, 生殖・細胞医療研究部, 研究員 (60405355)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワードES細胞 / 未分化マーカー / CD9
研究概要

CD9-/- ES細胞を用いた解析から、膜タンパク質CD9分子はES細胞の特性評価に関わる1つの因子であることを前年度までに明らかにした。一方で、CD9はES細胞の機能性の維持においては必須の因子でないことが示唆された。つまり、CD9-/- ES細胞においては、CD9の働きを他の分子が補填することで、未分化性および分化多能性の性質が維持されているものと推測された。そこで、本年度では、CD9-/- ES細胞と野生型ES細胞における遺伝子発現レベルの違いを網羅的に解析することにより、CD9-/- ES細胞においてCD9分子の機能を補填する因子の同定を試みた。マイクロアレイの解析結果をもとに、CD9-/- ES細胞において野生型ES細胞よりも高く発現している遺伝子について考察した結果、CD9-/- ES細胞において膜タンパク質関連遺伝子の発現が、主に上昇していることが示された。そこで、一部の膜タンパク質関連遺伝子について、定量的PCR法によりその発現量を詳細に解析した結果、細胞膜関連遺伝子群(Adm、Ptprc、Itga4、Tspan11、Pou4f3、Zdhhc1、Ptger4、Zdhhc7)に関しては、CD9-/- ES細胞において大きな発現上昇は見られないものの全体的に上昇傾向にあることが観察された。しかしながら、以上の結果がCD9-/- ES細胞の生存維持に直接関与しているとは考えにくく、その詳細については不明であり、今後さらなる解析を進める必要があると結論づけた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] 再生医療を見据えた人工多能性幹細胞樹立及び培養システムの開発―異種成分を含まないコンディションでのヒトiPS細胞樹立―2012

    • 著者名/発表者名
      三浦 巧
    • 学会等名
      第54回 歯科基礎医学会学術大会・総会
    • 発表場所
      奥羽大学(郡山市)
    • 年月日
      20120914-20120916
    • 招待講演
  • [学会発表] Xeno-free defined culture conditions for generation of human induced pluripotent stem cells and neuronal differentiation induced from them2012

    • 著者名/発表者名
      Takumi Miura
    • 学会等名
      The 2nd Japan-Korea Neural Tissue Culture Seminar
    • 発表場所
      東京医科歯科大学
    • 年月日
      20120616-20120616
    • 招待講演
  • [学会発表] GENERATION OF HUMAN IPS CELLS AND INDUCTION OF THEIR NEURAL DIFFERENTIATION UNDER XENO-FREE CULTURE CONDITION2012

    • 著者名/発表者名
      Takumi Miura
    • 学会等名
      第10回 国際幹細胞学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      20120613-20120616

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公開日: 2014-07-24  

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