研究課題
若手研究(B)
頭頸部癌は咽頭・喉頭等に発生し、咀嚼、呼吸、嚥下等を損なうため予後とQOLの両観点から克服が急務である。頭頸部癌の浸潤・転移にはEMTが必須である。EMTの過程は細胞内輸送系によって制御されている可能性が高い。本研究ではVPS4等から構成されるESCRT系を介した悪性形質制御を解析した。不活型VPS4を発現する癌細胞株樹立に成功したが、形態変化、運動性の亢進に大きな変化はなかった。EMT関連3遺伝子のmRNAを解析したが有意差はなかったが、ALDH1を指標としたがん幹細胞特性減少が認められた。以上の結果から、ESCRTは頭頸部癌の悪性度を制御しうることが示された。
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