研究課題
若手研究(B)
Side population(SP)法、スフェロイド培養法を用いて舌癌細胞株OSC19から癌幹細胞様集団と非癌幹細胞様集団に分取し、ヌードマウスの舌に移植し頸部転移の頻度を検討した。癌幹細胞様細胞は非癌幹細胞様細胞に比し少ない細胞数でも舌に腫瘍を形成しまた頸部リンパ節転移を起こした。しかし非癌幹細胞様細胞集団でも細胞数を増やすことで舌の腫瘍形成、頸部リンパ節転移を起こすことが判明した。この事から癌幹細胞様細胞集団にだけ癌幹細胞性があるのではなく非癌幹細胞様細胞集団集団の中にもある程度の癌幹細胞の性質を持つ細胞集団が含まれていることが示唆された。舌癌組織の免疫染色において、CD44およびABCG2が舌癌の癌幹細胞転移マーカーの候補となったが予後因子とはならなかった。これらを制御することで癌幹細胞性を介した頸部転移のコントロールを目的とした新規治療の開発につながると考えられた。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件) 学会発表 (4件)
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