• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

上中咽頭癌のEMTにおけるEBVとHPVによるタイト結合の変化

研究課題

研究課題/領域番号 21791628
研究機関札幌医科大学

研究代表者

高野 賢一  札幌医科大学, 医学部, 助教 (70404689)

キーワード咽頭癌 / EMT / タイト結合
研究概要

上皮間葉転換(epithelial-mesenchymal transition; EMT)は,上皮細胞が間葉系様細胞に形態変化する現象であり,発生や器官形成過程での重要性が明らかになっている.一方,EMTの獲得が運動性の亢進や細胞外基質の蓄積をもたらすことから,癌細胞の浸潤・転移に関連することがわかってきた.EMT誘導に伴い,Claudinをはじめとするタイト結合分子の変化により細胞間接着力が低下し,癌細胞は運動性を得る.本研究の最終目標は,ウイルス関連腫瘍である上中咽頭癌の浸潤転移におけるウイルス感染のEMTへの関与を解明し,癌の進行を抑制する新しい治療につなげる基礎的知見を得ることである.中咽頭癌の検討では,正常中咽頭組織と比較し,免疫組織染色,RT-PCRにてclaudin-1, -4, -7およびtricellulinの発現低下が認められた(発表済).In situ hybridizationによる検討では,当科の中咽頭癌例のHPV感染は36%に陽性であったが,タイト結合の発現変化と有意な相関は認められなかった.現在,上咽頭癌組織におけるタイト結合の発現変化をしらべている.また,上中咽頭癌におけるウイルス感染とE-cadherin, Snail, MMPなどの因子との関連を検討中であると同時に,in vitroの系での検討をすすめている.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] A case of reversible hyposmia associated with Mikulicz's disease2009

    • 著者名/発表者名
      Takano K
    • 雑誌名

      Otolaryngology-Head&Neck Surgery 141(3)

      ページ: 430-431

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Clinicopathological characteristics of Mikuliz's disease and Kuttner's tomor2009

    • 著者名/発表者名
      Himi T
    • 雑誌名

      Oral Med Pathol 14

      ページ: 41-47

    • 査読あり
  • [学会発表] 中咽頭扁平上皮癌におけるタイト結合蛋白の発現変化の検討2009

    • 著者名/発表者名
      近藤敦
    • 学会等名
      第22回日本口腔・咽頭科学会
    • 発表場所
      和歌山市
    • 年月日
      2009-09-11
  • [学会発表] ミクリッツ病における病理組織学的検討2009

    • 著者名/発表者名
      高野賢一
    • 学会等名
      第22回日本口腔・咽頭科学会
    • 発表場所
      和歌山市
    • 年月日
      2009-09-10

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi