研究課題
若手研究(B)
我々はIL-21、IL-27発現遺伝子をHydrodynamics法にてSCCVII担癌マウスに導入し、IL-21, IL-27がSCCVIIの腫瘍増殖を抑制することを示し(J. Gene Med 2006)、また、IL-21をin vivo electroporation法によって遺伝子導入することでマウスのSCCを抑制できた(未発表)。さらに平成22年度には、治療後マウスのspleen cellを回収し、クロムで標識したSCCVIIと4時間co-cultureし、放出されるクロムをガンマ線シンチレーションカウンターで測定し、CTL活性を、また、クロムで標識したYAC-1細胞と4時間co-cultureして放出されるクロムを測定しNK細胞活性を評価することで、IL-27による腫瘍増殖抑制効果が主にNK細胞の細胞傷害活性によるものであることを示した。また、IL-21およびIL-27の腫瘍増殖抑制効果はCDDPによるelectrochemotherapyと併用することで相加的に腫瘍増殖を抑制できることを示した。また、IL-28もCDDPと相乗的に働きSCCを抑制することを報告した(J. immunother 2011)。平成23年度はCD4・CD8・NKを除去したマウスに治療し、抗腫瘍効果を比較検討する実験を行ってきたが現在までのところ再現性のある結果が得られていない。
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J immunother
巻: 34 ページ: 139-148