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2009 年度 実績報告書

難聴モデルマウスにおける聴力獲得の挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 21791647
研究機関順天堂大学

研究代表者

飯塚 崇  順天堂大学, 医学部, 助教 (40372932)

キーワード遺伝子治療 / 難聴治療 / モデルマウス / 遺伝子導入
研究概要

高度感音難聴に対する治療は耳鼻咽喉科領域では最も重要なテーマであるか実除の治療はきわめて困難である。補聴器も使用できないほどの高度難聴者はわが国でも数十万人いると推測されている。人の内耳を直接生検することや侵襲的な生理学的検査は困難であり、有用な動物モデルを用いての検討は発症機序の解明や根本的治療の確立に極めて重要である。
現在、動物モデルは主にマウスが用いられているが、小動物であるため内耳への薬物投与は困難とされてきた。我々はマウス内耳に侵襲を最低限に抑えて投与できる方法の開発に取り組んできた。マウスはその小ささから遺伝子治療のモデルにはモルモットが用いられていることが多い。また、我々が検討した結果、遺伝性難聴モデルマウスでは出生直後は蝸牛コルチ器の変性は軽度であり、成長に伴い変性が進んでいく。したがって、変性が軽度のうちの治療が効果的である。しかし、過去の報告では低侵襲で聴覚に不可欠な有毛細胞や支持細胞のある内リンパ腔への確実な導入報告はない。我々は生後24時間以内のマウス蝸牛への遺伝子導入をアデノ随伴ベクターを用いて低侵襲に注入できる外リンパ腔への投与で内リンパ腔への遺伝子発現を認め、これを紙上と学会にて報告した。我々のこの投与法では十分にしかも聴力を下げることなく低侵襲で内リンパ腔へ導入効率を高く投与できる。これは様々な内耳疾患モデルマウスに応用でき、将来のヒトの内耳への薬物投与・遺伝子導入に貢献するものである。
現在遺伝子欠損マウスにその遺伝子を組み込んだアデノ随伴ウイルスベクターを導入しその検討を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] GJb2コンディショナルノックアウトマウスの内耳における遺伝子導入の検討2009

    • 著者名/発表者名
      岡田弘子
    • 学会等名
      日本耳科学会
    • 発表場所
      京王プラザホテル
    • 年月日
      2009-10-08

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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