平成23年度は、頭頸部癌における抗癌剤感受性と癌幹細胞の治療法開発のために、「FDG-PETやFDG-PET/CTによる頭頸部癌の予後予測に関する研究」という臨床研究課題名で名古屋大学医学部附属病院倫理員会にて承認を得た上で研究を遂行した。」治療前のFDG集積と生命予後との関連を臨床学的な観点から癌の治療抵抗性を分析した。その結果を第35回日本頭頸部癌学会にて「下咽頭癌におけるFDG-PETによる予後予測についての検討」の演題名にて口演発表し、さらに1st Congress Of the Confederation of European Otorhinolaryngology and Head and Neck Surgeryにて「FDG UPTAKE PREDICTS SURVIVAL IN PATIENTS WITH HYPOPHARYNGEAL SQUAMOUS CELL CARCICOMA」の演題名にてポスター発表し、FDG集積と下咽頭癌症例の予後との関連を明らかにし、英語論文を作成し現在投稿中である。 また、愛知県がんセンター研究所にては、「頭頸部癌におけるFDG-PET/CT等の画像晴報による診断能や予後予測等に関する研究」の臨床研究課題名にて愛知県がんセンター中央病院倫理委員会にて承認を得た上で、頭頸部がん患者の治療前検体よりの抗癌剤感受性試験の結果と治療前のFDG-PETもしくはFDG-PET/CTによるFDG集積との関連を病期や抗癌剤の治療効果、さらに生命予後等について研究を遂行している。
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