研究課題
若手研究(B)
マウスを中心とした実験動物において、網膜電図を用いた網膜神経節細胞応答の記録法の開発を行った。マウス網膜電図のScotopic threshold response(STR)は-7.2 log cd s m^2 から-4.2 log cd s m^2の刺激で記録ができた。視神経断裂モデルで著しくSTRの振幅が減弱したことより、STRは網膜神経節細胞の応答を示していると考えられた。次に最近ヒトで網膜神経節細胞の応答といわれているPhotopic negative response(PhNR)をマウスで評価した。テトロドトキシンを使用したマウスでは有意なPhNRの有意な減弱は認めずPhNRはマウスでは網膜神経節細胞の電位を評価するのに有用でない可能性が示された。家兎を用いた実験では振幅の減弱がみられ網膜神経節細胞の応答と考えられた。PhNRは動物種によって構成成分に違いがあると考えられた。
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