ラットの上強膜静脈を2本結紮した時の平均眼圧は処置前の13. 2mmHgに対し、1週後20. 6mmHg、5週後19. 4mmHgと上昇した。上強膜静脈3本を結紮した時の平均眼圧は処置前の14. 6mmHgに対し、1週後19. 3mmHg、5週後20. 7mmHgと、2本結紮と大差なかった。結紮では結紮が弱いと血流が再疎通する、強いと出血を来たし、眼球癆を起こしやすい、という問題があるため、焼灼を行った。ラットの上強膜静脈3本を焼灼した処置前平均眼圧が10. 3±1. 5mmHgに対して、処置1週後眼圧は10. 0±2. 3mmHgと、有意な眼圧上昇をもたらさなかった。しかし、1眼ずつを見れば、眼圧上昇を来したものもあった。他の眼圧上昇モデルとして、隅角の光凝固モデル、トリアムシノロン硝子体内注入も行ったが、有意な眼圧上昇は得られなかった。
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