H-7650を用いた電子線トモグラフィー、自動傾斜取込み装置の条件設定および安定した連続画像取得方法について検討した。 現在自動傾斜装置は-60度より+60度まで電子線画像の連続撮影可能である。高精度の連続画像取得にはまず機械的な標本軸調整を行った。ソフトウェアのアルゴリズムの設定や金コロイドを用いた組織内基準点参照法などを検討した。 免疫組織学的染色法の確立についても検討した。我々は現在まで主にparaformaldehyde固定標本の免疫組織化学法を行ってきた。今回は我々のエポン樹脂包埋、100~150nm切片作製に適した方法確立のために、1)pre-embedding法としてwhole mount in-situ immunohistochemistry、2)post-embedding法としてLR whiteを用いた染色法、また我々の条件で良好な染色性を示す抗体の選定または作製について検討し、数種類の良好な組合せ方法を選び出した。これらの方法で、pre-embedding、post-embedding法、どちらにおいても良好な染色を得ることが出来た。
|