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2009 年度 実績報告書

後期緑内障における自動車運転と視野障害についての他施設共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 21791708
研究機関自治医科大学

研究代表者

青木 由紀  自治医科大学, 医学部, 助教 (00406076)

キーワード緑内障 / 自動車事故 / 視野障害
研究概要

後期緑内障患者の視野障害と自動車事故の関係について調査するため、自治医科大学附属病院にて緑内障患者の臨床データを集積した。2007年9月から2009年10月までに自治医科大学附属病院を受診した後期(ハンフリー視野検査30-2プログラム(HFA30-2)におけるMean deviation(MD)値が両眼ともに-12dB以下)緑内患者29名と、年齢をマッチングした、初期(両眼ともMD値が-6dB以上)・中期(後期群および初期群の選択基準を満たさないもの)緑内障患者を各29名選択し、過去5年間の事故率、運転時間、運転歴を調査した。各病期群29名中、自動車事故の既往があるものは初期群で2名(6.9%)、中期群で0名、後期群で10名(34.5%)と後期群で多かった。運転歴、運転時間では各病期群で差はなかった。次に、自動車事故に関係する視野障害の検出に有効な視野検査方法を調査するため、2007年9月から2010年1月までに受診した後期群35例を対象に、既存のゴールドマン視野検査およびHFA30-2結果から得られた両眼視野(Beeline/HfaFiles ver.5にて作成)を用い、交通事故歴のある群とない群間での視野障害度の比較を行った。ゴールドマン両眼視野検査の結果は事故群と無事故群で差はなかった。HFA30-2両眼視野では事故群、無事故群間で全視野、上半視野、下半視野における感度に差はなかったが、中心視野における感度を比較したところ、中心下方10度内において事故群で有意に感度が悪かった。以上より後期緑内障患者は明らかに初期および中期緑内障患者に比較して自動車事故を起こしやすい状況にあり、特に両眼視野が進行し、特に中心10度下方視野の感度が低下すると自動車事故をより起こしやすいことがわかった。得られた結果により臨床において後期緑内障患者に対し、自動車運転についてより詳細な注意喚起および教育を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Relationship between Car Accidents and Visual Field Defectsin Severe Glaucoma Patients2009

    • 著者名/発表者名
      青木由紀
    • 学会等名
      Asia Pacific Academy Of Ophthalmology
    • 発表場所
      Bali International Convention Center (Indonesia)
    • 年月日
      20090516-20090519
  • [学会発表] 緑内障患者における自動車事故と視野の関係(第1報)2009

    • 著者名/発表者名
      青木由紀
    • 学会等名
      第20回日本緑内障学会
    • 発表場所
      沖縄コンペンションセンター(沖縄県)
    • 年月日
      2009-11-13

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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