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2009 年度 実績報告書

デルマトポンチンの新規創傷治癒促進ペプチドの分子機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 21791747
研究機関大分大学

研究代表者

加藤 愛子  大分大学, 医学部, 助教 (50404372)

キーワードデルマトポンチン / 創傷治癒
研究概要

DP-4ペプチドを固相化したアフィニティークロマトグラフィーにより、このペプチドのレセプターがシンデカン1であることを同定した。
マウスの匹数を20匹に増やし、背部に作成した実験的創傷に合成DP-4ペプチドを塗布して6日後に創傷を切除し、顕微鏡下に新生表皮の延長効果を検討した。その結果0.89μg/mm2の濃度でDP-4塗布群は対照と比較し有意に新生表皮距離が長く、このペプチドに表皮細胞新生効果があると考えられた。マルチウェルプレートに播種した細胞層に帯状の欠損部を作成し、DP-4ペプチドおよび対照のペプチドを加えて欠損部に遊走した距離、被覆された面積を各々比較したが、明らかな有意差は認められなかった。
全長のDP分子はDP-4よりも強力な細胞接着活性を持つため、DP発現293細胞の動態と増殖活性をベクターのみをトランスフェクションした293細胞と比較した。これらの細胞をアガロース滴に封入し、ディッシュに2μlずつ滴下し、72時間培養後に遊走した細胞を観察したところ、DP発現細胞は対照細胞と比較し、細胞の分散が著明で、Membrane rufflingを示すものが多かった。またこれらの細胞を一定数マルチウェルプレートに播種し、経時的に細胞数を測定したところ、DP発現細胞は対照細胞と比較して高い細胞増殖活性を示した。
以上よりDP-4は創傷治癒促進能を有しており、DPは細胞増殖能と、細胞遊走能を有していることが示唆された。今後は全長のDP分子の創傷治癒活性も検討したい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 細胞外マトリックス蛋白質デルマトポンチンの創傷治癒機構への関与2009

    • 著者名/発表者名
      加藤愛子
    • 学会等名
      第13回九州基礎皮膚科研究会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2009-12-12
  • [学会発表] 細胞外マトリックス蛋白質デルマトポンチンの創傷治癒機構への関与2009

    • 著者名/発表者名
      加藤愛子
    • 学会等名
      第18回日本形成外科学会基礎学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-10-01

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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