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2009 年度 実績報告書

マウス成体間葉系幹細胞由来の新規高品質iPS細胞の樹立

研究課題

研究課題/領域番号 21791754
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

河村 佳見  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20505044)

キーワード再生医学 / iPS細胞
研究概要

本研究では、我々が高度に純化することに成功した成体マウス骨髄間葉系幹細胞(MSCs)を用いて誘導多能性幹細胞(induced pluripotent stem cells: iPS細胞)を樹立することにより、成体マウスから高品質なiPS細胞を高効率かつ安全性の高い手法で樹立することを目的とする。
成体MSCsと成体tail tip fibroblast (TTF)、non-MSCsについて、レトロウイルスを用いた従来法(Takahashi et al., Cell, 2006)と同様にOct3/4、Sox2、Kf14、c-Mycの4因子およびc-Mycを除いた3因子を導入してiPS細胞を樹立した。その結果、MSCs由来のiPS細胞コロニーが高頻度(約0.5-1.0%)に出現した。この結果はTTF、non-MSCsからの樹立効率およびこれまでに報告されているTTFを用いた樹立効率(0.02-0.05%)より明らかに高く、MSCsはiPS細胞樹立における細胞源として優れていることが示唆された。さらに、MSCs由来のiPS細胞からキメラマウスを作製したところ、興味深いことに4因子を導入したiPS細胞より3因子を導入したもの方がキメラマウスへの寄与率が高く、germline transmissionも高頻度に確認された。これまでの報告では成体細胞から樹立したiPS細胞がgermline transmissionする頻度は非常に低かった。本研究において、成体MSCsがより少ない因子で生殖細胞に分化できるほど初期化され得る優れた細胞源であることが示された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] マウス間葉系幹細胞濃縮分画を用いたips細胞誘導に関する報告2010

    • 著者名/発表者名
      新部邦透
    • 学会等名
      第9回日本再生医療学会総会
    • 発表場所
      広島
    • 年月日
      20100318-20100319
  • [学会発表] 高純度体性幹細胞を用いたips細胞誘導の高効率化と高品質化2010

    • 著者名/発表者名
      新部邦透
    • 学会等名
      第6回宮崎サイエンスキャンプ
    • 発表場所
      宮崎
    • 年月日
      20100226-20100228
  • [備考]

    • URL

      http://www.okano-lab.com/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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