研究課題
今までに、DC-STAMP欠損マウスでは破骨細胞の細胞融合が完全に欠失すること、骨吸収能の低下により、骨量の増加することが明らかとなっている。また、DC-STAMP過剰発現マウスではDC-STAMPの過剰発現により破骨細胞の細胞融合の有為な亢進を認める事を既に見出している。平成21年度の結果により、骨代謝制御に関しては、in vivoでの骨密度の測定、骨形態計測、骨吸収アッセイを行いDC-STAMP欠損マウスでは、破骨細胞による骨吸収が抑制されているが、骨芽細胞による骨形成は促進されており、その結果骨量は増加していた。それに対しDC-STAMP過剰発現マウスでは、破骨細胞による骨吸収の亢進、および骨芽細胞の活性と骨量の低下を示した。これらのことより、DC-STAMPは破骨細胞特異的に骨量を制御し、またDC-STAMPの機能を抑制する事で、破骨細胞による骨吸収抑制と骨芽細胞の活性上昇の両面から、骨量を増加させることが可能となる事が示唆された。
すべて 2009
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)
Biochem Biophys Res Commun. 383
ページ: 373-377