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2009 年度 実績報告書

歯科用コーンビームX線CT(CBCT)におけるCT値付与アルゴリズムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21791822
研究機関大阪大学

研究代表者

島本 博彰  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (30448112)

キーワードMDCT / CBCT / CT値
研究概要

基礎実験として、MDCT装置(Light Speed QX/I(GE Healthcare, Milwaukee, WI))およびCBCT装置(Alphard Vega 3030(Asahi Roentogen, Kyoto, Japan))にて各濃度に希釈したヨード系造影剤入りのテストチューブを水ファントム内に固定して撮影し、再構成画像における輝度値(CT値)をROI計測した。MDCT、CBCT各装置で様々な管電流、管電圧、FOVを設定して撮影し、同一の撮影条件の下でMDCT画像とCBCT画像を比較した。
その結果、同一撮影条件ではCBCT画像の輝度値はMDCT画像の輝度値よりも低いことがわかった。また、MDCT画像では管電流やFOVを変化させても輝度値に変化はなく、管電圧を上げると輝度値は下がることがわかった。一方、CBCT画像では管電流、管電圧を上げると輝度値は下がり、FOVによっても輝度値が大きく変化することがわかった。
CBCT画像のこのような傾向は、CBCT装置特有の散乱X線補正や、FOV外への被写体のはみだし量を補正するはみだし補正等が影響していると考えられる。また、同一機種の別のCBCT装置で同様の実験を行ったところ、当施設のCBCT装置から得られた画像と比較して最大で200程度の輝度値の変化を認めたため、個々のCBCT装置間でFPD自体の感度のばらつきの補正が不完全であると考えられた。
今回の結果は、現状ではCBCT装置に定量性がないことを示しており、CBCT装置の補正法や画像再構成アルゴリズム、FPDの改良等が必要であると考えられた。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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