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2009 年度 実績報告書

Modified Wear Simulatorを用いた歯牙酸蝕症の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21791839
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

高垣 智博  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (60516300)

キーワード摩耗 / 酸蝕 / コンポジットレジン
研究概要

Tooth Wearを機械的な摩耗、科学的な摩耗(酸蝕)の両面からとらえるために、Modified Wear Simulatorを用いて口腔内に近似した動き(tapping,sliding)を再現し、様々なpH環境下で、試験材料(市販のコンポジットレジン、試作コンポジットレジン)と対合試料(エナメル質、象牙質)両方の摩耗量を評価することを目的として実験を進めている。本年度は、基礎的段階として異なるフィラー配合の傾向を持つ4種の市販コンポジットレジンで摩耗試験を行い、その差異を検討した。手技の確立のため、蒸留水中での衝突摩耗試験を実施した。得られた結果からコンポジットレジンの耐摩耗性ならびに対合エナメル質摩耗量には、フィラーのサイズだけでなく、硬さ、形状やマトリックスレジンとの結合性が影響を及ぼす可能性が示唆された。旧来小さなフィラー粒子は、喪失しても粒子の抜けた後の空隙が小さいので、コンポジソトレジンの耐摩耗性は向上し、また対合歯の摩耗量も減少するとされてきた。現代のハイブリッドレジンはそのフィラーの開発コンセプトや製造法も様々で分類の定義が不明瞭になりつつある。
今回は市販品における検討ではあったが、ナノサイズのフィラーを配合しているコンポジットであっても、そのクラスターの表面処理が奏功しておらず、結果として荒れた摩耗表面を示した。逆にサブミクロンフィラー配合のコンポジットにおいても、フィラーの硬さをコントロールし、表面処理が機能してマトリックスレジンと結合しているものでは、フィラーの脱落は全く見られなかった。
今回の結果から、今後のコンポジットレジンのデザインに新たな提言をしていくことが可能になると思われる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Effect of hybridization on bond strength and adhesive interface after acid-base challenge using 4-META/MMA-TBB resin2009

    • 著者名/発表者名
      Tomohiro TAKAGAKI
    • 雑誌名

      Dental materials Journal 28(4)

      ページ: 185-193

    • 査読あり
  • [学会発表] 各種コンポジットレジンの耐摩耗性ならびに対合歯摩耗量の評価2009

    • 著者名/発表者名
      高垣智博
    • 学会等名
      第130回日本歯科保存学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2009-06-12
  • [備考]

    • URL

      http://www.tmd.ac.jp/grad/ope/research/index.html

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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