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2009 年度 実績報告書

スタチンとMTAの併用による歯牙と歯周組織の再生作用

研究課題

研究課題/領域番号 21791862
研究機関奥羽大学

研究代表者

前田 豊信  奥羽大学, 歯学部, 助教 (10382756)

キーワードMTA / セメント芽細胞 / 骨芽細胞 / 再生 / スタチン / 分化制御 / PI3K / Akt
研究概要

(I)MTAの表面性状が、どの様に細胞分化制御を行うのかを検討した。
(1)株化された細胞において、ディスク状にしたMTAを用い分化調べた。その結果、MTAの表面性状そのものは分化促進に働かなかった。この点については、現在、MTAの単独でなく、他の物質も含めて、細胞分化程度に及ぼす影響について、再検討を行っている。
(2)MTAを十分に水に浸漬したMTA上清のみを、細胞の培養液中に加えた結果、骨芽細胞の分化は促進された。この機構について、分子レベルで、現在詳細に解析を進めている。
(II)スタチンの細胞分化機構の解析。
(1)in vitroでの未分化間葉細胞の分化にスタチンが及ぼす影響について、詳細な解析を行った。その結果、分化制御経路は、PI3K~p-Aktに至るものであることが判った(Maeda T and Horiuchi N.J Biochem.2009)。
(2)スタチンは、(1)の未分化間葉細胞だけでなく、ある程度分化が進んだ細胞の分化も促進することが判った。この事は、スタチンによる刺激が、分化後期に重要であることを示す。
(III)MTAとスタチン併用による細胞分化制御の解析。
(1)(I)(2)で得られた結果は、スタチンによる細胞分化制御機構とは異なった表現を行う。そこで、(II)(2)の結果とともに、MTAでの分化を行った細胞に対して、さらにスタチンでの刺激を行うことで、その分化程度を、現在、検討している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Leptin stimulates fibroblast growth factor 23 expression in bone and suppresses renal lalpha,25-dihydroxyvitamin D(3) synthesis in leptin-deficient ob/ob mice.2010

    • 著者名/発表者名
      Tsuji K
    • 雑誌名

      J Bone Miner Res Epub

      ページ: Epub

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Simvastatin suppresses leptin expression in 3T3-L1 adipocytes via activation of the cyclic AMP-PKA pathway induced by inhibition of protein prenylation.2009

    • 著者名/発表者名
      Maeda T
    • 雑誌名

      J Biochem. 145

      ページ: 771-781

    • 査読あり
  • [学会発表] レプチンによる骨のFGF23合成を介した1α-水酸化酵素発現抑制2010

    • 著者名/発表者名
      堀内登
    • 学会等名
      第31回東北骨代謝研究会
    • 発表場所
      江陽グランドホテル(仙台市)
    • 年月日
      2010-02-06
  • [学会発表] スタチンによるレプチンの合成抑制機構2009

    • 著者名/発表者名
      前田豊信
    • 学会等名
      日本生化学会東北支部第75回例会
    • 発表場所
      片平さくらホール(仙台市)
    • 年月日
      2009-05-09

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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