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2010 年度 実績報告書

歯学教育における臨床「実践力」養成のための教育手法研究

研究課題

研究課題/領域番号 21791884
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

鶴田 潤  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (70345304)

キーワード歯科医学教育 / 教育手法 / 臨床実技 / ケースシナリオ / 歯科治療
研究概要

H22年度は、前年度に得られたセッティングにて、学生・歯科研修医への教育効果の確認を目標とした。よりスムーズな治療環境再現のために、患者音声はワイヤレススピーカーでの伝達とし、カメラ増設、材料・器材の充実化、評価シートの確立を行った。シナリオは、術者設定・診療時間設定・患者情報・治療部位について数種類ずつ作成し、その組み合わせにて実施内容を決定できるようにした。この環境設定を歯科医師、歯科衛生士による実施で確認後、本システムの教育導入実験として、歯学科学生4名、口腔保健学科学生5名、歯科研修医5名に、印象採得・仮歯製作合着のシナリオについて28回の実験を行った。参加者はシナリオ診療を実施、管理者は撮影・評価シート記入、患者役会話を担当し、シナリオ実施後には、参加者は撮影ビデオを観察・自己評価シートの作成、管理者評価と自己評価を比較して改善点の抽出をした。撮影DVD・評価シートを手元に数日間の自己学習後、再度同シナリオを実施、初回と同様に評価を行い、診療の改善点確認および臨床実践力養成教育の可能性をアンケートにより聴取した。参加者の診療能力レベルに違いはあるものの、主に感染対策・医療面接における改善点が初回に見出され、2回目には改善が認められた。自己学習は、撮影DVD・評価シートをもとにした学習が多く認められ、利点として、撮影映像にて自分の診療行為を客観的に評価することが学習促進につながるという意見が多くあった。患者導入から治療終了まで一連の診療実習、マネキンと会話が成立する実習、診療室に近い緊張感を持つことができる実習等の理由で、ほとんどの参加者が新たな実習形態としてカリキュラムへの導入希望をした。撮影映像による客観的自己評価をもとにした臨床実技(技術・医療面接)養成教育システム開発を目的としてきたが、本システム活用が臨床実践力養成に有効であることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 歯学教育における臨床「実践力」養成のための教育システム構築2010

    • 著者名/発表者名
      鶴田潤、室賀麗、森尾郁子
    • 学会等名
      第75回口腔病学会学術大会
    • 発表場所
      東京 東京医科歯科大学
    • 年月日
      2010-12-04
  • [備考]

    • URL

      http://www.tmd.ac.jp/edev/open/open_info.html

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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