• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

悪心・嘔吐に関する神経生理学的解析~過分極作動性カチオンチャンネルの役割~

研究課題

研究課題/領域番号 21791896
研究機関岡山大学

研究代表者

兒玉 直紀  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (70534519)

キーワード悪心・嘔吐 / 延髄最後野 / 過分極作動性カチオンチャネル / パッチクランプ / 神経生理学的解析
研究概要

本研究は,中枢神軽系において検出される過分極作動性カチオンチャネル(1hチャネル)の活性制御機序と生理機能について電気生理学手法を用いて調べ,延髄最後野,孤束核,扁桃体および海馬体の各部の脳機能調節メカニズムをイオンチャネルレベルで明らかにしようとするものである。
実験動物にはSD系の雄性ラットと幼若スンクス(7-21日令程度)を用いる。ハロセン麻酔後に断頭,素早く脳を摘出し1~2℃の蔗糖リンゲル液:(mM)248 Sucrose, 5KCl,1.6MgCl2,26NaHCO3,2.0CaCl2,10Glucose,中に1分間浸漬後,マイクロスライサーを用いて,扁桃体-海馬系を含む厚さ150-200μmの新鮮脳の水平断スライス標本および最後野を含む延髄前額断スライス標本を作製する。スライス標本は室温の人工脳脊髄液ACSF(mM)124NaCl,5KCl,1.6MgCl2,26NaHCO3,2.0CaCl2,10Glucose中で95%O2-5%CO2でバブリングしながら1時間インキュベートした後,潅流装置に移す。上記の脳スライス標本を用いて,近赤外光を用いたノマルスキー微分干渉顕微鏡下にて同定した神経細胞からホールセル記録を行う。現在,ホールセル記録を行っている途中であり,来年度も継続して行う予定である。
また,スンクスの中枢神経系における1hチャネルの特性を調べるためには,生後2週間までの幼若スンクスを入手する必要がある。しかし,現状では安定供給が期待できない。そこで,当施設でスンクスの自家繁殖を行い,実験動物として22年度以降より安定供給をはかれるよう準備を始める。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] スプリント療法ガイドラインの確立2010

    • 著者名/発表者名
      皆木省吾
    • 雑誌名

      日本歯科医学会雑誌 29巻

      ページ: 62 66

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 顎関節症のスプリント治療に関する実態調査~大学病院顎関節症外来および一般開業歯科医院における診療時間の比較~2009

    • 著者名/発表者名
      兒玉直紀
    • 雑誌名

      日本顎関節学会雑誌 21巻

      ページ: 222 227

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 岡山大学病院周術期管理センター(歯科部門)設立後5ヵ月間の活動内容および今後の展開2009

    • 著者名/発表者名
      山中玲子
    • 雑誌名

      岡山歯学会雑誌 28巻

      ページ: 37 42

    • 査読あり
  • [学会発表] 卒後研修歯科医を対象とした補綴学実習に関するアンケート調査2009

    • 著者名/発表者名
      兒玉直紀
    • 学会等名
      第28回日本歯科医学教育学会
    • 発表場所
      広島国際会議場(広島市)
    • 年月日
      2009-11-06

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi