アルミナ・ジルコニアを主成分とする歯科用高強度セラミックス材料の連結方法について研究を行った。アルミナとジルコニアからなるコンポジットセラミックスでは、酸化マグネシウム粉末を微量添加することで連結強度が上がり、連結部のないコントロールと同等の曲げ強さを持つ焼結体が得られた。連結材料の走査型電子顕微鏡観察では、焼結体内部に残留する気泡が小さくなり、減少している像が観察された。部分安定化ジルコニアセラミックスでは、試作した連結材のスリップ化に問題があり、使用する分散剤の添加率やpH、焼成スケジュールを変えて試験したが、焼結体内部に気泡が残留し連結強度が上がらなかった。
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