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2009 年度 実績報告書

咬合による骨隆起形成機序の力学的究明および臨床的予防の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21791913
研究機関九州歯科大学

研究代表者

中村 恵子  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (70336957)

キーワード有限要素解析 / 骨隆起 / CT画像
研究概要

骨隆起形成原因について、栄養障害や咀嚼の過機能などの環境的因子、人種などの遺伝的因子が挙げられているが、いまだ明らかではない。形成機序についても力学的観点から立証された報告はほとんど見られておらず、具体的にはほとんど解明されていない。本研究の目的は下顎隆起形成のメカニズムを解析すること、すなわち、骨隆起の生成方向や応力を有限要素法を用い、力学的に分析することにより、骨隆起の形成機序を詳細に解明することにある。具体的にまず、有限要素モデルの構築を行った。臨床で用いられているX線CT画像からボクセル法を用い、エナメル質、象牙質、歯髄の3層から成る下顎第二小臼歯および下顎骨の有歯顎骨モデルを直接構築することができた。X線CT画像からボクセル法を用いることにより、より臨床的で簡便、正確にモデルを構築することができた。今回はこの解析モデルの第二小臼歯頬側咬頭に歯軸方向に荷重をかけ、分析した。解析により、最大主応力は下顎の頬筋稜ならびに荷重が負荷された第二小臼歯の頬側歯頸部に見られ、最小主応力は第二小臼歯に見られたが、下顎隆起の発生が認められる第二小臼歯下近傍の顎骨表面の舌側内側面および頬側外側面には応力分布の変化は特に認められなかった。今後さらに詳細に分析していく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 有歯下顎のCTデータに基づいた3-DFEモデリング2009

    • 著者名/発表者名
      田島清司, 中村恵子, 陳克恭, 永松有紀, 柿川宏
    • 学会等名
      日本歯科理工学会学術講演会
    • 発表場所
      かごしま県民交流センター
    • 年月日
      2009-10-01
  • [学会発表] 有歯下顎のCTボクセルに基づいた三次元有限要素法解析モデルの構築2009

    • 著者名/発表者名
      田島清司, 中村恵子, 陳克恭, 永松有紀, 柿川宏, 田中達朗, 森本泰宏, 鱒見進一
    • 学会等名
      北九州医工学術者会議
    • 発表場所
      九州歯科大学
    • 年月日
      2009-06-26
  • [学会発表] 下顎隆起の形成に関する力学的解析第2報CT画像からボクセル法を用いたモデルの構築2009

    • 著者名/発表者名
      中村恵子、田島清司、陳克恭、田中達朗、森本泰宏、鱒見進一
    • 学会等名
      九州歯科学会
    • 発表場所
      九州歯科大学
    • 年月日
      2009-05-30

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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