研究概要 |
実験の趣旨を説明し,同意の得られた,本学歯学部付属病院顎顔面補綴治療部に来院した眼窩欠損を有する患者3名に対し,3DデジタイザRexcan3 (Solutionix社製,現有)による顔面光学印象採得を行った.得られた画像は付属ソフトウェアGeomagics studio/qualify (Geomagics社,21年度に購入)にて画像構築,編集され,立体画像を得た,触覚型画像処理ソフトウェアFree Form^<[○!R]>Modeling^<TM>(SensAble technologies社,現有)を用いて健常側の当該部位を反転させて欠損部に重ね合わせ,その差分をエピテーゼの基になる部分とした.FreeForm^<[○!R]Modeling^<TM>の盛り足し,カービング機能を用いてエピテーゼを設計した。立体画像は画面内で回転が可能であり,適宜,回転させて形態を各方向から確認しながら設計を行った.また,エピテーゼの設計を行った顔面シミュレーション画像を患者に示し,患者と相談しながら,必要に応じて形態修正を行った.設計の終了したエピテーゼはSTLファイルにて出力され,3次元造型機Z510プリンタにてその鋳型を積層造形した((株)DICOへ外注委託),鋳型に皮膚色パラフィンワックスを流し込み,これをワックスパタン(蝋型)とした. 通法に従い,蝋型を埋没,内部彩色,シリコン填入,加硫を行い,エピテーゼを完成させた. 完成したエピテーゼを患者に装着し,形態,表面形状を考察した.形態,性状,審美性の主観的評価を行った.
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