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2009 年度 実績報告書

網膜投影型HMDを用いた直感的歯科インプラント手術ナビゲーションシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21791937
研究機関大阪大学

研究代表者

山口 哲  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (30397773)

キーワード網膜投影型ヘッドマウントディスプレイ / 拡張現実感表示 / 歯科インプラント手術 / 画像合成 / 透視投影行列 / 手術ナビゲーション / ロバスト性 / デュアルエクスポージャ
研究概要

近年,歯科医療において歯科インプラントは欠損歯の補綴治療においてきわめて有効な方法の一つとして確立され,それとともに骨量・骨質の不十分な症例や,審美的な要求の高い難症例が増加している.そのような症例に対して正確かつ安全な手術を実現するため,これまで世界中で術前シミュレーションソフトウェアにより,最適な埋入位置や角度,方向,適応サイズを検証し,サージカルガイドをCAD/CAM法で作製するシステムが開発されている.しかしながら,従来の歯科インプラント手術ナビゲーションシステムは,術部ではなくモニタを見ながら口腔内という狭い環境の中で器具の操作を行わなければならず,術者の不安が生じるという問題点があった.そこで,本研究では次世代ヘッドマウントディスプレイとして近年注目されている網膜投影型ヘッドマウントディスプレイとAR(Augmented Reality)技術を応用し,術前シミュレーション結果を術部に直接的にオーバーレイすることで,術部と術前シミュレーション像を同時に重ねて見ながら安心して手術が行えるナビゲーションシステムを構築した.平成21年度は基本システムの構築,および画像合成手順の提案と実装を達成した.USBカメラと光学透過型ヘッドマウントディスプレイを用いた検証実験により,640×480pixelに対して画像合成誤差がx軸方向に3.25%,y軸方向に2.83%であることを確認した.平成22年度は,実環境に適応したデュアルエクスポージャ機能と透視投影行列のサンプリング手法の開発を進め,画像合成精度とロバスト性の向上をはかる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Augmented Reality System for Dental Implant Surgery2009

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Yamaguchi, Takafumi Ohtani, Hirofumi Yatani, Taiji Sohmura
    • 雑誌名

      Proc. of the 3^<rd> Intr. Conf. on Virtual and Mixed Reality : Held as Part of HCI International 2009 5622

      ページ: 633-638

    • 査読あり
  • [産業財産権] 網膜投影型ヘッドマウントディスプレイ装置を用いた手術ナビゲーションシステムおよびシミュレーションイメージの重ね合わせ法2009

    • 発明者名
      山口哲, 大谷恭史, 荘村泰治
    • 権利者名
      山口哲, 大谷恭史, 荘村泰治, 熊澤洋一
    • 産業財産権番号
      特願2009-110903
    • 出願年月日
      2009-04-30

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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