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2010 年度 実績報告書

オプティカルトラッカーを用いた高精度インプラント光学印象システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21791938
研究機関大阪大学

研究代表者

楠本 直樹  大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (10397656)

キーワード歯科インプラント / CAD/CAM / 光学印象
研究概要

本研究の目的は、顎骨に埋入された口腔内のインプラントの位置関係を、オプティカルトラッカーにて非接触で光計測するシステムの開発である。本システムにより、印象採得、作業用模型製作を行わずに計測が行えるため、従来のインプラント印象法で生じる、印象材料の弾性ひずみ、石膏の硬化膨張などを原因とする「ひずみ」を回避できると考える。
オプティカルトラッカー(Micron Tracker2 Sx60,Claron Technology)は、両眼カメラにより専用マーカーの位置姿勢を計測することができる。本年度は、はじめにインプラント位置姿勢の計測ジグの製作を行った。計測ジグは、CAD/CAMによりチタンブロックを切削加工して製作し、専用マーカーを塗装した。
インプラントアナログを埋入した計測用石膏模型を製作し、本システムを用いて、インプラント位置関係を計測した。計測結果をもとに、本研究独自に開発したソフトウェアを用いて、仮想空間上にインプラント位置関係を再現した。このソフトウェアを使用することで、計測結果からインプラント体の相対的位置関係が算出できる。さらに、インプラント上部構造のフレームワークをCAD/CAMにて製作し、精度検証を行った。
これらの成果を、国内の学会にて発表した。本年度の研究の結果、本システムを用いることで、作業用模型を製作せずに、すべてデジタルデータで上部構造のフレームワークを製作することが可能となった。また、その精度は臨床上許容できるものであることを確認した。
今後は、光学印象精度を高め、臨床応用していくことを試みる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] オプティカルトラッカーを用いたインプラント埋入位置姿勢計測法-従来法との印象精度比較-2010

    • 著者名/発表者名
      小野真司
    • 雑誌名

      The Journal of Dental Engineering

      巻: 29 ページ: 531-532

    • 査読あり
  • [学会発表] オプティカルトラッカーを用いたインプラント埋入位置姿勢計測法(第3報)-従来法との印象精度の比較-2010

    • 著者名/発表者名
      小野真司
    • 学会等名
      第55回日本歯科理工学会学術講演会
    • 発表場所
      タワーホール船堀(東京都)
    • 年月日
      2010-04-17

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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