表面制御による歯根膜再生型チタンインプラントの開発

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21791949
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 歯科医用工学・再生歯学
• 研究機関: 昭和大学
• 研究代表者: 片岡 有 昭和大学, 歯学部, 助教 (90527300)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• キーワード: 歯科インプラント学

研究概要

in vitroの実験からインプラントの表面性状が細胞の分化に影響することを明らかにした.ワイヤ放電加工を用いナノ修飾した表面が機械研磨面よりも早期に細胞接着が生じ,骨芽細胞や骨髄間葉系細胞の分化に影響することを明らかにした.また,分化誘導培地で骨芽細胞様細胞を培養し,EDSurfaceの細胞分化に与える影響について検討できた.さらに,生体内でインプラント表面から骨形成が生じるContact osteogenesisが期待されているが,in vivoにおいてその可能性を示唆できた.

研究成果

• [雑誌論文] The characteristics of in vitro biological activity of titanium surfaces anodically oxidized in chloride solutions. (2010)
  • 著者名/発表者名: Shibata Y, Suzuki D, Omori S, Tanaka R, Murakami A, Kataoka Y, Baba K, Kamijo R, Miyazaki T.
  • 雑誌名: Biomaterials. 31(33) ページ: 8546-8555
  • 査読あり
• [雑誌論文] Bone Regenerative Potential of Mesenchymal Stem Cells on a Micro-Structured Titanium (2010)
  • 著者名/発表者名: Yukimichi Tamaki, Yu Kataoka, In-Kee Jang, Takashi Miyazaki
  • 雑誌名: Processed by Wire-Type Electric Discharge Machining The Open Materials Science Journal 4 ページ: 113-116
  • 査読あり
• [雑誌論文] β-TCP含有チタンの実験的研究 (2009)
  • 著者名/発表者名: 古森哲, 平泉裕, 宮岡英世, 片岡有, 雫弘晃, 吉村賢志, 朝生悟史, 武石洋
  • 雑誌名: 昭和医学会雑誌 第69巻4号 ページ: 305-315
  • 査読あり
• [雑誌論文] New Material & Technologyワイヤ放電加工処理チタンインプラント(IAT EXA)の特徴EDSurfaceの骨適合性を中心に
  • 著者名/発表者名: 宮崎隆, 片岡有, 藤野
  • 雑誌名: 補綴臨床 第43巻2号 ページ: 216-224
  • 査読あり
• [学会発表] 放電加工によるインプラント周囲の骨造成の経時的変化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 八巻幸一, 滝口裕一, 池田茂, 大塚福長, 阿多史雄, 片岡有, 宮崎隆
  • 学会等名: 第56回日本歯科理工学会学術講演会
  • 発表場所: 岐阜
  • 年月日: 20101009-20101010
• [学会発表] ワイヤ放電加工チタンが細胞分化に与える影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 大塚福長, 片岡有, 八巻幸一, 柴田陽, 宮崎隆
  • 学会等名: 第56回日本歯科理工学会学術講演会
  • 発表場所: 岐阜
  • 年月日: 20101009-20101010
• [学会発表] Promoting Bone Formation on the Surface by Wire-type EDM in vivo. (2010)
  • 著者名/発表者名: Yu Kataoka, Koichi Yamaki, Fukunaga Ohtsuka, Tomohide Isobe, Fumio Ata, Gou Yamamoto, Tetsuhiko Tachikawa, Takashi Miyazaki.
  • 学会等名: The 19th EAO Glasgow Annual Congress
  • 年月日: 20101007-20101009
• [学会発表] EDSufaceを応用した歯科チタンインプラントウサギ大腿骨への埋入 (2010)
  • 著者名/発表者名: 八巻幸一, 阿多史雄, 大塚福長, 片岡有, 柴田陽, 藤島昭宏, 立川哲彦, 宮崎隆
  • 学会等名: 第23回歯科チタン学会学術講演会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20100213-20100214
• [学会発表] EDSurfaceを応用した歯科チタンインプラントの開発と臨床経過 (2010)
  • 著者名/発表者名: 片岡有, 李元植, 杉山和孝, 藤野茂, 堀田康弘, 玉置幸道, 宮崎隆, 立川哲彦
  • 学会等名: 第23回歯科チタン学会学術講演会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20100213-20100214
• [学会発表] EDSurfaceインプラントのウサギ大腿骨への埋入と評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 八巻幸一, 片岡有, 大塚福長, 宮崎隆
  • 学会等名: 第30回昭和歯学会総会
  • 年月日: 2010-07-03
• [学会発表] EDSurfaceの細胞分化への影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 大塚福長, 片岡有, 柴田陽, 山本剛, 立川哲彦, 宮崎隆
  • 学会等名: 第30回昭和歯学会総会
  • 年月日: 2010-07-03
• [学会発表] PAS (Plasma Activated Sintering)によるチタン粉末焼結体の試作-外科用多孔質チタンシートの生体親和性- (2010)
  • 著者名/発表者名: 片岡有
  • 学会等名: 昭和大学共同研究 平成22年度研究成果発表会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-03-20
• [学会発表] A combination of colloidal b-TCP with collagen could improve bone regeneration (2009)
  • 著者名/発表者名: Fumio Ata, Yu Kataoka, Koichi Yamaki, Yo Shibata, Yukimichi Tamaki, Takashi Miyazaki
  • 学会等名: The 18th EAO Monaco Annual Congress
  • 年月日: 20091001-20091003
• [学会発表] Cell behavior on different rough surfaces of titanium by Wire-type electrical discharge machining (2009)
  • 著者名/発表者名: F.Otsuka, Y.Kataoka, W.S.Lee, K.Sugiyama, T.Miyazaki.
  • 学会等名: The 18th EAO Monaco Annual Congress
  • 年月日: 20091001-20091003
• [学会発表] ワイヤ放電加工チタン表面の細胞増殖への影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大塚福長, 八巻幸一, 片岡有, 柴田陽, 宮崎隆
  • 学会等名: 第39回日本口腔インプラント学会総会・学術大会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 20090925-20090927
• [学会発表] PAS(Plasma Activated Sintering)によるチタン粉末焼結体の試作(第9報)外科用多孔質チタンシートの生体親和性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 片岡有, 大塚福長, 李元植, 磯邊友秀, 阿多史雄, 柴田陽, 玉置幸道, 上條竜太郎, 立川哲彦, 宮崎隆
  • 学会等名: 第53回日本歯科理工学会学術講演会
  • 発表場所: 船堀
  • 年月日: 20090411-20090412
• [学会発表] PAS(Plasma Activated Sintering)によるチタン粉末焼結体の試作(第8報)外科用多孔質チタンシートの製作と機械的特性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 李元植, 片岡有, 大塚福長, 阿多史雄, 玉置幸道, 宮崎隆, 上條竜太郎
  • 学会等名: 第53回日本歯科理工学会学術講演会
  • 発表場所: 船堀
  • 年月日: 20090411-20090412
• [学会発表] β-tricalcium phosphate/collagen複合体によるラット頭蓋骨欠損部の骨形成評価 (2009)
  • 著者名/発表者名: 阿多史雄, 八巻幸一, 片岡有, 柴田陽, 宮崎隆
  • 学会等名: 第29回昭和歯学会総会
  • 年月日: 2009-12-05
• [学会発表] Original ointment mixed with lactoferrinis having anti-inflammatory activity in vivo. (2009)
  • 著者名/発表者名: Kataoka Yu, Tamaki Yukimichi, Ata Fumio, Shimizu Yu.
  • 学会等名: 国際ラクトフェリン会議
  • 発表場所: 北京
  • 年月日: 2009-10-19